そんなある日、二人は仕事中に誤ってのこぎりを岩にぶつけてしまい、 鬼刃を欠けさせてしまいました。 「ハチベエよ、こいつはだめだわ、 お天道様も高いし、日暮れ前には 村まで行けるだろう、ちょっと のこ取りに村へ行って来る」 「弥彦よお、なにもそんなことで、 二人して山二つ越えた村まで 行くこともないだろう。おまえ 独りで行って来いや、おれは酒でも 飲んで待ってるから」