ウサギさんは言いました。 「いやいや、僕のほうが早いに決まっているよ」 ウサギさんは、走るのが早いことを、ちょっと自慢したかったのです。 「そうかなあ。ぼくも少し早く走れるよ」 亀さんは言いました。 「それなら、どちらが早いか、あの山まで、駆け比べしよう」