あるとき、村の若者たちがおばあさんの土地で、山焼きして狩りをしようと相談しました。
若者たちはおばあさんの家に行ってたのみました
「オサブおばあさん、おばあさんの土地で狩りをさせておくれよ」
おばあさんは答えました。
「でも、私はまずしいくらしをしているから、あの土地で取れるアワは大事なんだよ。狩りをしたらアワがとれなくなるじゃないか」
でも、若者たちは言いました。
「おばあさん、ぼくたちはイノシシやシカをとって、頭をおばあさんにあげるから、おばあさんは、たくさん肉が食べられるよ」
こうして、若者たちは、むりにおばあさんにたのんで、とうとう狩りをすることをゆるしてもらいました。
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